昨今注目されているデジタルサイネージの実現方法に、Webベースサイネージというのがあります。
サイネージ機器にHTML5対応のWEBブラウザ機能を搭載しておき、通常のホームページと同様にHTML/CSSで作られたコンテンツを表示するというものです。
特別な配信管理システムや専用ソフトが不要、一般的なWEB関連技術が応用できる、インタラクティブなタッチパネル型サイネージを簡単に構築できる、ということで、活用が広がっています。
ここで便利なのが、 キオスクモード という機能です。
キオスクモードとは
店頭や展示会、美術館や図書館などの公共の場所で、ユーザーが直接操作できる情報端末のことを「キオスク端末」と呼びます。
キオスクモードとは、パソコンやタブレットなどをキオスク端末として使う際に、単一のアプリしか起動しないように制限するモードのことです。WEBブラウザに関しては、ある特定のサイトしか表示できないようにする機能とも言えます。
つまり、キオスクモードにして設置しておけば、こちらの意図しない操作をされることがないので、デジタルサイネージ機器としてはピッタリというわけですね。
スマートフォンやタブレットなど、マルチタッチやスワイプ動作などができる端末の場合は、完全に操作を制限できない等、まだ色々と課題があるようです。ただ、シングルタッチの端末で、マウスとキーボードを接続しない(画面タッチしかできない)ようにすれば、かなり安全なサイネージが構築できると思います。
Chromeブラウザのキオスクモード
さて、ここでは、Google Chromeブラウザのキオスクモードについて取り上げます。
Chromeブラウザのショートカットを作成し、起動オプションに「-k」を追加すれば、キオスクモードとして起動します。(他にもオプションがありますが、ここでは割愛します)
キオスクモードで起動したChromeブラウザは、 完全なフルスクリーン表示 になり、通常はURLが表示されるアドレスバーやタブバーなども一切表示されません。また、マウスやキーボードによる 操作が制限 され、右クリックによるメニューも表示できない状態になります。
通常起動のChromeブラウザでも、「F11」キーを押せばフルスクリーン表示になりますが、マウスやキー操作ができなくなるわけではないところが違いになります。
ちなみに、キオスクモードを終了するときは、「ALT+F4」を押します。
キオスクモードにならない時は
キオスクモードのショートカットから起動しているのに通常のタブ表示で起動してしまう・・・。
これは、 既にChromeブラウザが起動している 場合に起こります。
Chromeブラウザを一旦終了させてから、キオスクモードのショートカットから起動させてみてください。また、終了させる時は、ウィンドウの「×」ボタンではなく、右上メニューから「終了(X)」を選択すると確実です。
バックグラウンドで動作していることもありますので、見た目で起動していない場合は、タスクマネージャで確認するとよいと思います。